2023年10月11日に、首相官邸にて行われた「サーキュラーエコノミーに関する車座対話」に、(一社)ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表の坂野晶が参加しました。
当日は、サーキュラーエコノミー分野において最前線で取り組みをリードする方々が集まり、首相らと対話をしました。
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対話では、一人一枚のボードにサーキュラーエコノミーについて、誰にどんなことを伝えたいかを記入し、話が進められました。代表の坂野は、一般廃棄物のリサイクル率19%という現状や、生ごみ焼却をゼロにする取り組みについて紹介し、資源循環のインフラ構築の重要性について提言しました。
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坂野からの提言内容抜粋
『ごみのリサイクル率が19%はもったいない!』
- 家庭ごみの約4割は生ごみや草木などの有機物で、これを燃やすのは効率が悪いため、生ごみを堆肥にしたり、剪定枝等を炭にしたりする取り組みが行われている。
- 全国には60以上の生ごみ堆肥化施設があるものの、有効活用されていないため、これらの施設の再利活用も非常に有効である。
- 『生ごみ焼却ゼロプラットフォーム』という団体を立ち上げ、全国で草の根活動されている団体の方と実態調査を始めている。各地で堆肥化されている生ごみ量はデータ化されていない。また、全国半数以上の自治体にてコンポストの補助金が存在するものの、それだけでは取組のインパクトが拡大しきれていないのが現状。以上より、循環の仕組みをインフラとして整えていくことが重要だと考えている。
- 循環のインフラには、わかりやすくすでに補助金などの支援対象になっているリサイクル技術の向上や、新素材開発だけではなく、静脈産業における「回収」「選別」の高度化も含まれる。良い状態で回収され、適切に選別されなければ、良い再生素材にもならず、リユースという選択肢も絶たれる。
- この分野におけるイノベーションを加速するためにも、スタートアップの活躍推進も重要。例えば先述の「循環のインフラ」構築に、現在鹿児島発のスタートアップとして携わっている。(株式会社ECOMMIT)
今回の車座対話の内容がダイジェストでYoutubeにて公開されております。
ぜひあわせてご覧下さい。
【前半】岸田総理 サーキュラーエコノミーとは? 新たな地方活性化のカギ 車座対話 ー令和5年10月11日 https://youtu.be/35oDyHQhqIE?si=Lbbwu8-VYCKR-2sG
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(写真引用元)
写真1-3 首相官邸Youtube「【前編】岸田総理 サーキュラーエコノミーとは? 新たな地方活性化のカギ 車座対話 ー令和5年10月11日」https://youtu.be/35oDyHQhqIE?si=Lbbwu8-VYCKR-2sG
写真4-6 首相官邸HP 「サーキュラーエコノミーに関する車座対話」令和5年10月11日
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202310/11circular_economy.html
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