
2021年11月、神奈川県藤沢市の職員の方々向けに、ゼロ・ウェイスト・ジャパンが「ごみゼロゲームファシリテーター」の研修を実施しました。その後、研修を受けた職員の皆さんが、市内の学校やイベントなどの機会にごみゼロゲーム®︎を使った環境教育・啓発を積極的に実施してくださっています。
藤沢市では、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進や地球温暖化防止等に関する啓発を目的とし、環境学習の機会を積極的に設けています。その学習の中で、「ごみゼロゲーム®︎」はどのように活用されているのでしょうか?
今回、ゼロ・ウェイスト・ジャパンのインターンの大脇が、同市の環境総務課廃棄物美化総務担当(当時)のお二人、植田さん・市川さんにオンラインにてインタビューを行いました。本記事では、インタビューの内容の一部を Q&A 形式でお届けします。
(以下、インタビューを行った 2024 年 6 月時点の情報です)
<植田さん>
神奈川県藤沢市の環境総務課美化担当。担当4年目。
主に街なかや海岸の美化、公衆便所や喫煙所の管理等に関する業務を担当している。

(植田さん左上:令和3年度 中里小学校でごみゼロゲーム実施時)
<市川さん>
神奈川県藤沢市の環境総務課廃棄物担当。担当1年目。
主に廃棄物の処理計画や審議会、食品ロス等に関する業務を担当している。

(市川さん右上:令和6年度 公民館でごみゼロゲーム実施時)
大脇:まず、藤沢市でのごみの課題について教えてください。
市川さん:藤沢市全体のごみの総排出量自体は減少傾向にあります。市の人口は増加していますが、家庭系・事業系も合わせて排出量は減っています。リサイクルを推進する取組・環境教育が功を奏しているのかもしれません。ですが、藤沢市は焼却灰の溶融処理をしているため、費用がかかってしまうのが課題です。だから3R・ごみの減量を引き続き推進していく必要があります。
大脇:藤沢市の環境教育とは具体的にどのようなことをされているのですか?
植田さん:小学校、市民団体への出前講座を行っています。ごみや海洋プラスチックの問題を題材にした、いくつかの講座があります。市内全域の公立小学校に向けては環境教育として、啓発施設・焼却施設の見学、パッカー車の乗車・積み込み体験を行っています。
大脇:その環境教育の中にごみゼロゲーム®︎を導入いただいていると伺いました。
植田さん:はい。藤沢市と小田急電鉄は2021年に「持続可能な地域循環型社会の推進に係る連携協定」を締結しました。協定項目の一つに環境教育があり、ごみゼロゲーム®︎を使った体験学習を実際に小学校でやってみようという話になったのが導入の経緯です。
協定を結んでからは、小学校や児童クラブなどで計8回程度ごみゼロゲーム®︎を使った体験学習を行いました。
大脇:ごみゼロゲーム®︎の体験学習に参加した児童の皆さんの反応はいかがですか?
植田さん:ゲームをとても楽しんでいます。ゲームが終わった後、「もっと遊びたかった」など好評の声を頂いています!楽しみながらもしっかりと学んでもらえるように、子どもたちにヒントやアドバイスをするファシリテーターの立場で私たちも参加しています。
大脇:職員の皆さんもごみゼロゲームファシリテーターの研修を受けられたと思いますが、実際に研修を受けてみてどのようなことを感じられましたか?
植田さん:普段何気なくごみ箱に捨てていたものが資源としてもっと活用できると感じました!ごみを資源として活用できないのかという視点を育むことができました。
大脇:ごみゼロゲーム®︎は大人にも気づきを与えてくれますね。
植田さん:市内の公立小学校には、ごみゼロゲーム®︎を2つずつ置いており、子どもたちが自宅に持って帰れるようにしています。親御さんに話をしたり、実際に一緒にゲームをすることで、家族全員でごみの問題を考えるきっかけになっています。
私たちから市民の皆様に直接ごみの問題について伝えるよりも、ごみゼロゲーム®︎を使うことで効果的に啓発ができるのではないかと感じます。
市川さん:今年度は公民館事業の一環で、ごみゼロゲーム®︎を使って親子でごみの問題について考えてもらうイベントを開催する予定です。
大脇:イベントの報告が楽しみです!最後に、ごみゼロゲーム®︎を今後どのように活用していく方針か、お聞かせください。
市川さん:ごみゼロゲーム®︎が徐々に広がってきているので、それを絶やさないようにしたいです。ファシリテーターの確保が課題ですが、ゲームを体験してもらう機会を大事にしたいです。植田:今年新たに公民館でのごみゼロゲーム®︎を利用した環境学習の機会が増えました。活用の機会は多様化しています。ゲームを通して、ごみの減量化や再資源化などの市民意識の向上を図りたいです。
大脇:お話を聞かせていただきありがとうございました!
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Zero Waste Japan より
皆様の自治体でも、ごみゼロゲーム®︎を活用した環境学習・環境啓発を行いませんか?
Zero Waste Japanは、環境教育の機会の創出も含め、ごみの減量に取り組む皆様を支援・伴走致します。

「ごみゼロゲーム®︎」は日常生活の中で出てくるそのままではごみになってしまうものを救う方法を考えるボードゲームです。
小学校4年生が「ごみ」や「3R」などを学校のカリキュラムで学ぶ際に、楽しく遊びながら学ぶためのツールとして活用してもらいたく、開発しました。
ごみゼロゲーム®︎は、子どもから大人まで遊びながら学べるゲームとなっており、日本各地の学校を始めとした教育機関やイベント、企業などで、これまで2000人以上の方に楽しんでいただいております。
また、ごみゼロゲーム®︎のファシリテーター研修や派遣も実施しており、ニーズに合わせた形での実施が可能です。
ごみゼロゲーム®︎の詳細は以下のページからご覧いただけます。
ごみゼロゲーム®︎:ごみゼロゲーム®︎| ZERO WASTE JAPAN (zwjapan.org)
*「ごみゼロゲーム®︎」は一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパンの登録商標です。